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solive24という最高の番組があった 『参加体験』と『人』に重点を置く 今後のテレビのあるべき姿 『観るだけ』のコンテンツに人はもう興味を示さなくなる ロールモデル

2018年4月まで9年間続いていたsolive24の話。


天気予報をしつつ、笑い要素多めで、かつ視聴者のコメントを読みながら進行していくスタイルが良かった。


ただ観るのではなく、参加しているという実感が湧く。


可愛いアナウンサーと笑いのテイストで送るこの番組は本当に至高であった。


ただ終わってしまった。


上のウェザーニュースに取り込まれてしまったのかなぁ。


ウェザーニュースのブランドを高めたいから君たち、もっと真面目にやってよ』という上からの圧力だろうか。


うーん。


悲しい。


9年間、solive24の文化が育まれてきた。


色んな思い出があったように思う。


この番組をプロデュースしてきた村Pも辛かったろうなぁ。


2018年4月にsolive24ウェザーニュースに変わります、と言っていたけど顔は晴れてなかったし、卒業するアナウンサーの話をする時、ちょっと悲しそうだった。


卒業とは言うけれど、それは切るということで思う所があったと感じる。


ウェザーニュースの上からの無慈悲なお達しがあったんだろうなぁ。


名前を変えて続くとは言ったけれど、やることは全て変わってしまっている。

 


solive24は史上最高の番組だった。


視聴者のコメントを拾って対話していくスタイルは今後あらゆる市場でメインになっていくであろう『体験価値提供』の先駆けであった。


最早『観るだけ』の事には誰も興味を示さない。


『観るだけ』はもう古い。


情報はネットで氾濫してるし、動画もあらゆる情報も無料ですぐに手には入ったりする世の中だ。


そんな世の中で他者と交流する体験の需要は年々上がってきている。


solive24は『停滞したテレビ村』における新たなテレビの形だったのではないか。


そもそも天気情報だってネットを見ればすぐに分かってしまうものだ。


ただの天気情報番組に価値はもうない。


付加価値を付けていかなければ人は観ない。


それをsolive24は非常にクレバーにやっていたと思う。


お天気アナウンサーという肩書きを使いつつ、人の人気で売っていくスタイルは今の経済市場の流行と合っている。


昔は『物』を売ってきた。


価値は『物』にあった。


しかし今の価値は『物』から『体験』で、そして価値は『体験』から『人』に移行する。


このような価値の革命はあらゆる業界で既に起こっているし今後も加速していく。


今流行りのアプリのショールームでは誰もが配信者になり、その配信者とコメントで対話するという『体験価値』を皆がこぞって楽しんでいる。


誰しもが孤独になったこの現代で、人が求めているのは他者との交流体験であり、対話である。


現代の日本人は情報よりも、人を求めている。


そんな時代になった。


そして『人』に価値が付けば、その人が死ぬまでコンテンツは継続する。


そんな価値の革命を敏感に察知して『体験』と『人』を重視したsolive24は画期的で新しくて正しかったと思う。


今後のあるべきテレビの姿である。


これをロールモデルとして広げて行けば良かったものを、solive24を潰してしまうテレビ村に対して思ったのは『やっぱり上層部の考え方が古いんだなぁ』という所。


そりゃテレビも廃れるよ。


新しくて面白くて正しい事やってる人が潰されちゃうんだもの。


そして何よりsolive24が名前を変えて事実上続いていると言うものの、実際はあの文化が終わってしまった事に対して悲しみの声を上げている人がネットを見ても少数しかいない(気付いてない?)のは、コンテンツが飽和している今の世の中の冷酷さを表しているようでもあって悲しくなった。


そうやって飽きたら別のコンテンツに行くのか。


俺はsolive24という番組に新しくて楽しい事をやってやるぞという情熱を感じたがね。


一つの文化を創ったあの番組はもっと評価されるべきだと思う。


皆はそう思わないのかな。


あんな素敵な番組が終わってしまった事に対して何も思わないのだろうか。


面白い事がまた一つ世の中から減った事に哀しみを感じる今日この頃。


新しくて面白い事をやってやろうという情熱は評価されるべきで、消えていいものでは無い。


俺はあの番組を忘れない。