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愛国心が高い日本人が増えたワケ 僕らの無意識は日本が終わり始めている事に気付いている

 愛国心が高い若者が20年前は若者全体の30%だったが、現在は70%にも上る。これは良いことなのか。どうしてこういう事が起こっているのか。詳しく説明していきたい。

 昔は物を持っていれば自分を肯定できたんだ。世の中の人間もブランドのバック、高い車を持ってる人は凄いという文化だった(高度成長期)。

 だが今は価値が『物』から『事』に移り、良い物を持っているより、良い体験や良い人間関係を持っている事の方が自慢になるという世論になってきた。物は買えば誰でも手に入る。しかし体験は運も含まれるし、全員がそれを手に入れられる訳ではない。俗に言う『リア充』というものに価値が置かれるようになった。これはSNSTwitterInstagram)によって自分を表現する機会が昔に比べて圧倒的に増えた為、人の生活を見られるようになったし、同時に自分の生活を相手に見せつける事が出来るようになったからだ。そうなると人間というのは、まぁ考えることは皆同じで、一斉に『リア充』自慢をし始めたわけだ。現代は皆こぞってリア充自慢合戦に1日の多くの時間を使っている(馬鹿馬鹿しい)。アメリカ西海岸から生まれたカリフォルニアン・イデオロギーサイバースペースの中に自由と平等を夢見たが、実際インターネットを皆が利用できる世界になったら、こんな結果になった。インターネットが社会に実装され始めた時、インターネットは遠く離れた人間同士の議論が可能になる事と、無数に広がる文献から無限の学習が出来る事により、人間がより賢い存在になれると信じられていた。でも今はどうだい?え?かつて、インターネットの力を使って世界各地に眠っている知識人を掘り起こす事ができると信じられていた。しかし実際、インターネットが広まり、誰でも利用出来るようになると、人々は皆、SNSでただ馬鹿みたいに『いいね』を押し合い、互いの下らないメンバーシップを確認する事や、匿名で人を叩くことしかしなかったのである。しなかった?いや彼らには出来なかったのだ。それぐらいしか彼らには出来なかった。アメリカ西海岸でインターネットが創り出すであろう未来に希望を持っていた知識人達は根本から勘違いしていた。人間の大多数は馬鹿だという事実に気付いていなかったのだ。インターネットが発展した結果、人間達はネットに無限に広がる文献で勉強する事はなく、脳死SNSで『いいね』を押すだけだった。馬鹿には使い方が分からなかったのだ。アフリカに住む先住民族は5年前、スマホを持っていなかったが、現在は中国から安価な格安スマホ流入してきた為、大多数がスマホを手にしている。五年前に先住民族に『スマホを持ったら何をしたい?』と訊くと『勉強したい』という返答があった。スマホが普及してから彼らに会いに行った。彼らは、しかめっ面をして必死にスマホの画面に向かっていた。画面を覗き込むとFacebookをやっていた。周りも皆、Facebookをやっていた。皆、必死な顔をして一生懸命『いいね』を押し合っていた。人間って所詮そんなもんなんだよ。凡人に3Dプリンターを渡したらスマホケースぐらいしか造らないように、馬鹿にスマホを渡してもSNSで『いいね』しか押さないんだ。賢い人間は物の利用の仕方を知っている。馬鹿にスマホ3Dプリンターは勿体ないのかもしれない。猿にパソコンを渡すようなものでさ。例えになってないか。そのままだもの。科学が発展して便利な物が増えたが多くの人間は、それらを真の意味で使えていない。だから我々はSNSで自慢しかしない。自分達の『事』を自慢しあう。

 今の若者が『事』を自慢するようになったのはSNSの発展という理由もあるが、他には端的に景気が悪い為、お金が無いからというのも理由にある。若者は物を買えない。物を買えないと自慢ができない。だから『事』を自慢する。リア充は充実している日常を自慢する。しかし、それにすらあぶれた人間達(大多数だが)は何を自慢するのか。そう、日本である。彼らは日本人であることを自慢する。この不景気な日本で、物を買えず、リア充でも無い人間は『日本人』であることを自慢するしかないのだ。それでしか可哀想な彼等のアイデンティティは守られない。最初の話に繋がるが、愛国心が高い若者が30%から70%に増加したのはこれが原因である。物も買えずリア充でもない哀れな大多数の人間達は、先進国である(先進国だった)日本にアイデンティティを見つけ出し、僕らは日本人だから凄いんだという虚しい妄想に取り憑かれてしまった。哀れな彼等は右翼人間へと姿を変え、時に中国を馬鹿にし、盲目的に安倍晋三万歳!と声高らかに叫んでいるが、あれは彼らが社会で手に入れられなかったメンバーシップを獲得する為にやっている行為である。社会で誰からも認められなくてもTwitter内で『安倍晋三万歳!』と叫べば他の右翼が『良く言った!』と誉めてくれる。右翼は哀れな馬鹿が哀れな馬鹿を誉めるというグループなのである。今までの話を聞いて、愛国心が高い若者が増えたというのは単純に良い結果とは言えない事が分かったと思う。愛国心が高いというよりも、それぐらいしか心の拠り所が無くなったのである。つまり自分は日本人であるという、ちっぽけな事でしか自分を肯定できなくなった人間が多いということである。それが30%から70%に上がった理由だ。

 まぁ何とも悲しい結果だね。だってそんなに凄くないからね日本って。自分も日本人だけどさぁ、海外のニュース記事見て客観的に世界を見つめていると、日本って政治、教育、経済全てで1週半遅れてるんだよね。これは事実として受け止めるしかないんだ。だって何年か前まで中国を馬鹿にしてた日本だけど、既に中国にはあらゆる所で追い抜かされてる。中国の政治体制は共産党独裁だけども経済界では資本主義の原理が認められている。その赤い資本主義と呼ばれるシステムが大当たりして、今の中国はAIがあらゆる都市に行き渡り、無人輸送機やキャッシュレス、AIによる交通整理、AIによる顧客分析が徹底的に行き渡っており、その外観はまるで未来都市である(知ってた?)。アマゾンを超えるアリババなんていう企業も出てきたし(知ってた?)。何でか知らんが日本のニュースではそういうのは取り上げない。まあ多分ジジイとババアが多いからよっぽど重要なニュースじゃない限り彼らが注目するもの以外はやんないんだろうけど。多分というより絶対そう。政治の意向も全てジジイとババアの為のものだからね。

 今、日本の政治はジジイとババアの為に行われており、ジジイとババアの未来の為に会議をし、ジジイとババアの為に税金使ってるからね。いやマジでマジで。若者は人数少ないから、若者に受けるマニフェスト出しても投票数少ないでしょ?それじゃ人集まらないから。ジジイとババアの為のマニフェスト謳って人を集めてんのよ。高齢社会が日本の全ての問題に行き着いてんだけどねぇ。教育も経済も政治も結局、上の連中の頭がお堅いんですよ。何でお堅いか分かるか?彼ら(ジジイとババア)は逃げ切り世代だからだよ。適当に仕事したって、もうそろ定年退職だから未来のことなんか考えなくなって彼らは退職できんだよ。後は勝手にやって!てな感じでなぁ。彼等は逃げ切り世代。改革を起こさなくても将来、わしはこの会社にはもういないし、なんて思ってやがる。会社にいる内は甘い蜜を吸っておこうと、自分の良い役職は譲らず改革も起こさない。若者は上が詰まってるから良い役職に就けない。良い役職に就かないと発言権もない。だから若者の意見は通らない。この繰り返し。日本は変わるべき。というか何十年も前から変わるべきだったんだが、変わらず、そして今、危機的状況にある。ジジイ保身。これは日本の全ての場所で起こってる。本当に困ったものだ。日本は呪われた国だ。もうどうしようもない。

 てか、自主性が無い国民性なのが問題なのかもなぁ。義務教育って時代によって勉強する科目を変えていくべきなんだけど(時代によって大事にされるものが違うから)、日本の今の教育体制ってのは実は明治時代から変わってなくて、これは富国強兵と工業社会に最適化されたシステムでしかなく、今これやっても全然意味ないんだけどなぁって感じ。親も教師も子供の周りにいる大人全員が、そんな遅れた教育受けてきたから、そりゃ皆、公務員か医者しか目指さないよね。それしか知らないんだもん。馬鹿かよ。起業家になってイノベーション起こせよ。公務員とか医者より価値あるだろ。てか公務員とか医者になる奴は、自分で自分のこと何も考えていない人間ですって告白してるようなもんだろ。公務員や医者になる9割の人間が『世の中的に公務員や医者になるのが良い事とされてるから、それに成ります』っていう脳無しだろ。『良い事とされているから』。『良い事とされているから』。この理念で動く人多いよなぁ、日本人って。『当たり前だから』とか『これが常識だから』『皆がこう言ってるから』ってザ・日本人って感じがするよなぁ。そういう思考回路しか持ってないってのはやっぱり、未だに近代の教育しか受けれてないからだろうなぁ。皆、画一的にバカになってんだよなぁ。国民は悪くねー。政府が悪い。システムを変えれば皆、賢くなる。マトモになる。マトモな人間は少数だが、大多数のマトモじゃない人間は、マトモな少数の人間の話を真面目に聞け。マトモじゃないマジョリティーは、マトモなマイノリティの事を『マトモじゃない』って言ったりするんだよ。例えば大多数が狂った人だったら、大多数は少数の正常な人を『狂った人』って言うんだよなぁ。多数派ってのは答えを間違って認識するもんなんだよ。怖いねぇ。今の日本人はマトモじゃない。マトモな日本人は・・・・・、んーー・・・・・、そうさね・・・・・、落合陽一だ。